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ご挨拶

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代表取締役 北村 泰一朗

毎度ありがとうございます。

弊社の起源は江戸時代末期、海の無いこの地京都にて、島津藩の御用商人として魚を納めたことと先々代の祖父から聞き及んでおります。

その後、錦市場にて『大吉商舗』と称し鮮魚店を営み始めました。

​昭和2年、京都市に中央市場が開設されると同時に祖父の兄が中央市場内に店舗を構え、『大吉』と称し仲買人として営業を開始いたしました。

途中、昭和16年には太平洋戦争が勃発、その年の10月には仲買人制度廃止という事態となりましたが、終戦後、昭和25年6月に生鮮海産物部の仲買人制度が復活することとなり、約10年のブランクを経て再び仲買人として活動ができるようになりました。その際、仲買人の構成員制度(「仲買人詮衡要領」に基づき、個人許可とは別に5人以内で構成する団体、組合、または法人組織を1仲買人として許可する制度)が採用され、当時の仲買人数名とグループを組み『丸友』と称し仲買人として商いをすることとなりました。

昭和32年になると仲買人の個人許可制度が実施され、『丸友』に集った仲買人はそれぞれ仲買人として独立、祖父の熊次郎は『丸友』を引き継ぐ形で『大吉』よりのれん分け、独立することとなりました。

昭和46年7月には卸売市場法の全面改正により「仲買人」は「仲卸業者」と呼び名を改められています。

以来、先々代の熊次郎、先代の彪(たけし)と70余年に渡り個人事業主として卸売業者『丸友』を継承してまいりましたが、平成31年1月、私、泰一朗が弊社を継承するに当たり法人化、名称も『株式会社 丸友水産』と改めました。

昭和25年の仲買人制度復活の際に京都の中央市場には水産物の仲買人の数が152団体361名あったとされていますが、現在の鮮魚仲卸業者の数は49社、当初の7分の1以下となっています。弊社の先々代がのれん分けしていただいた『大吉』はもとより、かつて『丸友』に集った仲間の仲買人(仲卸業者)もそのほとんどが廃業し、今はもう無い状態になっております。

そのような中で弊社が現在もなお営業を続けさせていただいているのは、弊社を支えてくださるお客様のおかげですが、それは先々代が常々口にしていた「京の食文化を支える」という我々の姿勢をご理解いただき、共感していただいたからだと考えております。

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京都には海はありませんが、『京料理』という食文化があります。

四季折々、旬の魚を使った『京料理』は、もはや京都、日本だけではなく、世界へと発信され、評価されています。

​その京の食文化の一端を支える気概を持ち、小さい店ながらもその目利きの力を磨き、魚を加工する技術を磨いてまいりました。

​これからも「京の食文化を支える」の気持ちを忘れず社員一同精進させていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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